ファイナンスマーケットに国内外からアニメーション7企画、TIFFCOM 2020

提携

 東京国際映画祭の併設見本市として実施するTIFFCOMが、企画マーケットに力を入れている。新型コロナ感染症拡大の影響を受けて本年はオンライン開催になったTIFFCOMだが、新たな試みに意欲的だ。
 そのひとつが今回が第1回となる企画マーケット「TOKYO Gap-Financing Market(TGFM)」である。今後の実現を目指してビジネスパートナーを見つける企画マーケットは国際見本市には少なくない。

 そのなかでTGFMは、ギャップファイナンスに特化した点でユニークとなっている。一部出資金は集まっているが残り何%が足りないという場合である。応募条件として総予算の60%以上(テレビシリーズ企画では50%以上)を確保していることが条件になっていた。
 投資先を探す側では、すでに一定の資金を集めている点で企画は実現性が高く、ある程度精査されていると判断できる。企画側はあと一歩の企画を実現に持ち込める。実行性の高いマーケットとなる。

 さらに今回は、参加企画の国際色の高さも目立つ。TGFMでは世界36ヵ国・地域より87企画の応募があり、このなから長編14本、テレビシリーズ6本が選ばれた。企画の大半が海外の関わるもので、14ヵ国・地域以上が参加する。国内の企画マーケットは日本の企画を海外に売りだすかたちになりがちだから、国際性という点で意味が大きい。また半数以上の企画に女性プロデューサーするのも特徴だ。
 さらに20企画のうちアニメーションが長編で4本、テレビシリーズで3本と約1/3を占める。これも日本ならではだ。東映アニメーションが海外監督のジョン・A・デイヴィス手を組む『The Lost Titan(仮)』は日本・米国・中国の共同企画である。
 ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したチェコのミハエラ・パヴラートヴァー監督の長編アニメーション企画『My Sunny Maad』もある。アニメーションも米国、中国、東南アジア、インド、ヨーロッパなどの多彩な地域から参画する。
 それぞれの企画は3日間、投資家とオンラインで1対1のミーティングに参加する。20企画はTGFMのサイトにて確認できる。

Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)(TIFFCOM2020内)
2020年11月4日(水)~11月6日(金)
https://tiffcom.jp/ja/tgfm

【TGFM参加のアニメーション企画】
[長編アニメーション]

・『CLONE HUNTER』 (米国、中国)
Toru Tokikawa, Rivertime Entertainment Inc.
・『MY SUNNY MAAD』 (フランス、チェコ、スロバキア)
Michaela Pavlátová, Sacrebleu Productions(Paris)
・『THE CANTERVILLE GHOST』 (イギリス、シンガポール、インド)
Kim Burdon, Toonz Media Group
・『THE LOST TITAN (仮)』 (日本、米国、中国)
John A. Davis、東映アニメーション

[TVアニメーション]
・『SILENT HORROR: THE ANIMATION SERIES』 (シンガポール)
Jay Hong, Vividthree Productions Pte. Ltd.
・『TIN’S FIREBOTS 』 (ロシア)
Andrey Korenkov, Wizart Animation
・『TITUTA』 (インド、スペイン、アイルランド)
Indranarayan Datta, Toonz Entertainment Pvt. Ltd.

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