韓国の富川国際アニメーション映画祭2019が10月18日からの開催に先立って、日本のアニメーション監督・片渕須直氏に名誉賞(BIAF Honorary Award)を授与すると発表した。アニメーション芸術における多大な成果を顕彰するものだ。
片渕監督は映画祭に招かれて、18日のオープニングセレモニーに出席し、アワードを授与する。
片渕須直監督は大学卒業後、スタジオジブリのスタッフとして活躍。2000年の『アリーテ姫』の監督で注目を集めた。『マイマイ新子と千年の魔法』(2009年)や『この世界の片隅に』(2016年)、テレビアニメ『BLACK LAGOON』などの代表作がある。
なかでも第二次世界大戦前後の広島を描いた『この世界の片隅に』は、国内外で高い評価を受けた。富川国際アニメーション映画祭も2017年の長編グランプリに本作を選出した。
2018年には富川アニメーション映画祭のためのポスターとトレラーを制作、その年の審査委員長も務めた。片渕監督にとっては、縁が深い映画祭でもある。
富川国際アニメーション映画祭は1999年にスタート、今年で第21回目を迎える。開催期間は10月18日から22日までの5日間となる。
今年も日本からの参加も多い。映画祭のオープニングは湯浅政明監督の『きみと、波にのれたら』が決まっている。国際長編コンペティション8作品には『バースデー・ワンダーランド』(原恵一監督)、『HUMAN LOST 人間失格』(木崎文智監督)、『薄暮』(山本寛監督)もノミネートされている。また審査委員として板津匡覧氏が参加する。短編部門のノミネートも多く、日本作品も映画祭の盛り上げに一役買いそうだ。
富川国際アニメーション映画祭
(Bucheon International Animation Film Festival)
https://www.biaf.or.kr:47436/en/