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国内ファン向けアニメのビデオソフト売上高 2018年上半期9.6%減少
- 2018/9/18
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一般社団法人 日本映像ソフト協会は、2018年上半期(1月~6月)のビデオソフト売上高を発表した。加盟会社30社のBlu-rayとDVDの出荷数量・金額をまとめたものである。
発表によれば2018年上半期のビデオソフトの総売上高は、858億8800万円と前年同期比で6.3%減少となった。前年の10.6%減よりも減少率は縮小したが、引き続き長期低落傾向を抜け出せていない。Blu-rayは0.5%減少にとどまったが、DVDが11%と二桁の落ちこみだった。
また出荷総数量は15.9%減と売上高より下げ幅が大きい。出荷数量の落ち込みを商品単価の引き上げで補っていることがわかる。
全体が沈むなかで、アニメーションのビデオソフトも厳しかった。「日本のアニメーション(一般向け)」、「海外のアニメーション(一般向け)」、「日本の子ども向け(アニメーション)」、「海外の子ども向け(アニメーション)」の4分野の合計は230億7600万円と、ビデオソフト全体の約27%を占める。ビデオソフト産業における存在感は大きい。
しかし売上高は、前年の267億4000万円と比べて13.7%の減少となった。前年同期に好調だった海外のアニメーション(一般向け)が大きく下がったほか、4分野がいずれも前年同期を下回った。
アニメーションのなかで存在感が大きいのは、10歳以上に向けた「日本のアニメーション(一般向け)」である。深夜アニメや、ヤングアダルトより上の世代に向けた劇場アニメなどが含まれる。
こちらの売上高は半期で201億9200万円。9.6%の減少である。数量は16.4%の減少だから、ここでも数量の落ち込みの一部を商品単価の上昇でカバーしていることになる。「日本のアニメーション(一般向け)」のビデオソフトの82%がすでにBlu-rayとなっている。