業績好調を続ける東映アニメーションの快進撃が続いている。7月28日、同社は2019年3月期の第1四半期の決算を発表。「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズなど人気作品に牽引され、過去最高の売上高・利益となった。
また今年5月14日に発表していた第2半期と通期の連結業績予想を大幅に上方修正した。修正後の数値は、過去最高を記録していた2018年3月期を上回る。
第2四半期の売上高予想は従来の200億円から248億円に、営業利益は46億円から65億円、経常利益は48億円から68億円、当期純利益は33億円から46億円に変更された。通期の売上げも400億円から480億円に引き上げられ、営業利益が90億円から120億円、経常利益は93億円から123億円、当期純利益は65億円から85億円になった。
通期売上高は、前期が459億9200万円で過去最高となっていた。現段階でそれを4%上回り、過去最高を目指すことになる。さらに今後は年間500億円も視野に入ってくる。
もともと作品やキャラクターの人気に業績が左右されやすい業界でもあり、東映アニメーションの業績予想は慎重な傾向がある。そのため好調な時期は、業績見通しの上方修正が続く。それだけに上半期が終わる前の強気の業績予想は、同社の好調を強く印象づける。
業績予想の見直しは、第1四半期の実績を踏まえたものだ。海外事業で北米向けの映像配信権の販売が好調に稼動した。さらに「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が国内と海外で当初の見込みを上回っている。
こうした勢いは、第2四半期以降も続くとしている。各種ゲーム化権販売が好調に推移する見通しとしている。