
2025年の日本の映画興行収入が過去最高となった。日本映画製作者連盟は2026年1月28日に、「2025年(令和7年) 全国映画概況」を発表、2025年の興行収入が2744億5200万円(前年比32.6%増)と史上最高であったことを明らかにした。これまでの最高は2019年の2611億8000万円。主要各国の映画市場が未だ新型コロナ禍前の水準を回復できないなかで、日本の市場がいち早くこれを超えた。
しかし入場者数は1億8800万人と前年を30.7%上回ったにも関わらず、2019年の1億9400万人に及ばなかった。興行収入の記録は、近年の入場料の値上げやIMAXなどの単価の高い上映サービスの普及が押し上げた面もある。平均入場料金は1454円(1.5%増)でほぼ前年並みだった。
もうひとつ記録となったのが、映画公開本数である。邦画694本、洋画611本は合計1305本で、2019年を超えて過去最高である。
00年代は600本台から800本程度であったため、過去20年で急増している。スクリーン数の伸びを大きく上回る。公開本数だけを見ると劇場映画の多様性は進んでいることになる。
それでも2025年の市場を牽引したのは、メガヒット作品だ。『劇場版「⿁滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は期間中に391億4000万円と歴代2位の記録的ヒットに、歌舞伎の世界を舞台にした『国宝』は邦画実写の記録を塗り替える195億5000万円だった。
この2作品に『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』 「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」、さらに区分上は2026年度になるが12月5日公開の『ズートピア2』も含めると、年に5作品が100億円超というメガヒットの一年となった。
アニメは2025年も好調だ。興行収入10億円以上の映画は14本になる。本数は前年と同じだが、10億円以上の作品の興行収入の合計だけでは900億円を超える記録的な数字だ。これは興収全体の1/3を占める。
アニメのヒットは、『鬼滅の刃』『名探偵コナン』『チェンソーマン』とすでに漫画原作やテレビシリーズで人気を博しているものが多い。また『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』のようにテレビシリーズとして放送される作品の劇場編集版が人気を集める傾向はアニメならだ。『ヒプノシスマイク』『うたの☆プリンスさまっ♪』 『KING OF PRISM』と男性アイドルアニメの堅調さも目立った。
日本映画製作者連盟 https://www.eiren.org/
【2025年度 興行収入10億円超の劇場アニメ】
1. 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 391億4000万円
2. 名探偵コナン 隻眼の残像 147億4000万円
3. 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』 104億3000万円
4. 映画ドラえもん のび太の絵世界物語 46億1000万円
5. 機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning- 36億2000万円
6. 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 33億5000万円
7. 映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 26億4000万円
8. クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ 23億6000万円
9. 劇場版 呪術廻戦
「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」 20億9000万円
10. 劇場版うたの☆プリンスさまっ♪TABOO NIGHT ×××× 19億8000万円
11. 劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク 15億円
12. 『もののけ姫』4Kデジタルリマスター 12億8000万円
13. 映画キミとアイドルプリキュア♪
お待たせ!キミに届けるキラッキライブ! 12億円
14. KING OF PRISM -Your Endless Call-
みーんなきらめけ!プリズム☆ツアーズ 11億8000万円








