新海誠監督の人気映画のアニメーション制作で知られるアニメ製作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)が中心になって、新海誠監督の地元・出身地に新しい映画館を設立する。コミックス・ウェーブ・フィルムは、2024年8月8日、新会社「CWF CINEMAS」を立ち上げたことを発表した。
計画ではCWF CINEMASは2026年夏頃を目途に長野県佐久市中込地区に映画館を設立し、劇場の運営もする。新会社設立と合せて、映画館オープンに向けた事業化を加速する。
長野県佐久市は群馬県と接する中央東部にある町で人口は10万人弱、県内で4番目の都市である。市の周辺には小諸市、軽井沢市、小海町なども位置する。『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などのヒット作で世界的に知られる新海誠監督は、この佐久地域の出身だ。
しかし佐久では長年、新海誠監督の映画も上映してきた地域で唯一の映画館「佐久アムシネマ」が、2023年秋に惜しまれつつ閉館となった。これにより映画館空白地域となっている。
これを残念に考えたコミックス・ウェーブ・フィルムや地元が協力して新たな映画館の設立に乗り出した。映画館の設立場所はJR小海線の中込駅の近隣を予定している。
新会社の代表取締役社長は、コミックス・ウェーブ・フィルム創業者で代表取締役会長の川口典孝氏が務める。またCWF CINEMASにはコミックス・ウェーブ・フィルムのほか地元企業、川口氏、新海監督の個人会社も出資する。
オープンまではまだ2年ほどあるが、完成した暁には地元の映画文化の活性化に一役買いそうだ。
CWF CINEMAS
https://www.cwfcinemas.jp/