NFTアートからアニメ化、東映アニメが「Zombie Zoo」公開

『Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)』

 デジタル上で改竄できない情報を記録するNFTの活用が、ブームの様相をみせている。なかでもデジタルアートやイラストのNFTとしての商業展開が注目を浴びている。アニメ関連でもアニメ作品と連動させたグッズ、デジタルグッズなど様々な動きがでている。
 そうしたなかで今度は、NFTアートのなかから誕生したキャラクターや世界観をアニメ化する動きが始まった。東映アニメーションは、「日本初!」を掲げたNFTアートのアニメ化プロジェクト『Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)』の制作を発表している。このほど本作品の5月公開を発表した。リリースのかたちが上映は放送か、あるいはデジタル上になるかなどの詳細はなく、今後の発表を待つ。

Zombie Zoo

Zombie Zoo

 『Zombie Zoo』は、国内の9歳の少年Zombie Zoo Keeperが2021年に母親と共にスタートしたプロジェクトだ。当初は夏休みの自由研究としてiPadで描いたピクセルアートをNFアートとしてマーケットプレイスOpenSeaで販売したところSNSで大きな話題を呼んだ。これまで250点以上を販売しているが、いずれも高額で完売している。
 東映アニメーションでは、プロジェクトの目的として子どものクリエイティビティの応援を掲げる。子どものクリエイティビティをそのままアニメ化するという。

 アニメ化にあたっては、映像ディレクターを映像会社YURUPPEのYP、キャラクターデザインをサメヤマ次郎が務めている。YPは1994生れの新世代代表する映像作家だ。ずっと真夜中でいいのに。 「猫リセット」MV / GReeeeN「lemonade」MVなどの代表作がある。バーチャルミクスチャーな表現と現代のハイコンテクストな空気感を捉えるのが特徴で、世代を超えて人気だ。
 サメヤマ次郎はアニメからイラスト、マンガ、キャラクターデザインまで幅広い活動を続けている。デジモン×初音ミクやガンダムブレイカーモバイルなどで活躍する。こちらも新世代のアーティストを投入する。

 アニメ化に先だって、4月29日から5月5日までバーチャル祭典「NFT FESTA 2022SPRING」にてキャラクターデザイン設定画を展示した。デジタル技術の活用で、NFTらしさと新しい技術、時代を盛り上げるかたちだ。

『Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)』アニメ化プロジェクト
https://www.toei-anim.co.jp/zombie-zoo/

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