インターネットを基盤に、キャラクターやアニメ・マンガを活用したプロモーション・コミュニケーションを手がける2社が経営統合する。キャラクター事業のクオンとSNSマーケティング・クリエイターエージェントのwwwaap(ワープ)は2021年12月に経営統合すると発表した。
経営統合後の新社名は、株式会社Minto(ミント)する。2022年1月より新体制で事業をスタートする。キャラクター、マンガクリエイターなどの分野で両社のノウハウを活かし、さらなる成長を目指す。
クオンは2011年に設立、特にSNSやネットで活躍するキャラクター開発やキャラクターを活用したマーケティング・コミュニケーションを得意とする。同社のスタンプダウンロード数は累計50億件を超える。日本だけでなく、タイや中国にも拠点があり、グローバルビジネスも積極的だ。
Wwwaapは2016年に設立、マンガやイラストのクリエイター事業を展開する。SNSを中心にクリエイターと協力したマーケティング・ライセンス事業も手がける。
経営統合では、グローバルのキャラクタービジネスの展開が掲げられている。アニメ・マンガを活用したSNSマーケティングと、キャラクタースタンプの実績、、アジア市場での成長を掛け合わせることで、日本のアニメやマンガクリエイターの活躍機会を増やし、世界に才能を届けるとしている。
相互補完でネット上のキャラクタービジネスの総合化を目指す一方で、両社は事業の重なりも多い。規模的な拡大で成長するアジアのキャラクター市場で優位を築く狙いもありそうだ。
今後は自社開発したブロックチェーンアプリを利用したNFT事業、社内スタジオを連携させたWebtoonの作品の制作、SNS上のプラットフォームでクリエイターと協業する広告コンテンツ開発などを進める。