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2021年上期アニメDVD/Blu-ray 個人向け販売で前年比57%増の急伸
- 2021/8/20
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日本映像ソフト協会は8月18日に、2021年上半期(1月~6月)の国内ビデオソフト(DVD/Blu-ray)の出荷統計を発表した。近年は市場規模の縮小が続いているが、2021年上期も2.7%の小幅ながら前年比ではマイナスになった。
売上げ総額は695億2700万円、このうちDVDが300億2000万円(11.5%減)、Blu-rayが395億700万円(5.3%増)になる。マイナスだったDVDに対してBlu-rayの拡大が目立った。
またレンタル店向けの販売が大きく落ち込んだ。69億7100万円(53.8%減)と半減した。市場全体に占める割合も1割程度まで縮小している。
2021年上半期はアニメの存在感が大きかったのも特徴である。「日本のアニメーション(一般向け)」の売上げと「日本の子供向け(アニメーション)」の売上げの合計は260億7700万円で全体の37.5%を占める。これは「音楽(邦楽)」を上回り、ジャンル別シェアのトップになる。
また前年比では「日本のアニメーション(一般向け)」の個人向け販売が234億9900万円と前年比で57.5%増の高い伸びとなった。これは6月16日に発売された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が累計販売枚数で100万枚を超える大ヒットに牽引されたものだ。2020年の劇場興行に続き21年はビデオソフトで「鬼滅の刃」が大旋風を巻き起こしている。下半期の動向次第では、通期でも前年を上回る可能性がありそうだ。
一方で、レンタル店用の販売はアニメでも落ち込みが大きくなっている。「日本のアニメーション(一般向け)」のレンタル用販売は12億5300万円と前年比52.2%のマイナスだ。
また海外アニメーションも厳しかった。一般向け、子ども向けも含めて売上高は7億5000万円と、日本のアニメーションの1/35にとどまる。前年の『アナと雪の女王 2』の反動で大きく下げたことも理由だ。しかし、海外の大手映画会社がすでにビデオソフトの発売を重視していないことも影響していそうだ。
日本映像ソフト協会
http://jva-net.or.jp/