「ドラゴンボール超 ブロリー」主題歌 三浦大和が2019年上半期アニメチャート1位

音楽

 6月17日、音楽チャートのBillboard JAPANが「2019年上半期チャート」を発表した。総合チャートやアーティストチャートと並び、総合アニメソング・チャートも明らかにされた。
 アニソンチャートでは、1位に三浦大知が歌う『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』の主題歌「Blizzard」が輝いた。第2位は『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』のためにあいみょんが書き下ろした主題歌「ハルノヒ」。あいみょんはアーティス部門でも1位だった。

 三浦大和はFolder のメインボーカルとして1997年にデビュー、2005年にシングル「Keep It Goin’ On」でソロ・デビューした。リズム感のある歌唱と切れのあるダンスで人気が高い。
「Blizzard」は2018年に公開され国内だけでなく、海外でも大ヒットとなった『ドラゴンボール超 ブロリー』の主題歌に起用された。YouTubeで公開されたミュージックビデオは、4日間で100万再生に到達する注目を集めた。
 楽曲タイアップはこれまでにも多く、アニメでは『寄生獣 セイの格率』エンディングテーマの「IT’S THE RIGHT TIME」がある。しかし、劇場アニメ主題歌は初で人気アーティストと人気アニメの相乗効果が話題に結びついた。

 Billboard JAPANは、米国のBillboardのノウハウに基づきチャートを算出している。従来のCDセールスやダンウンロードなどの楽曲販売に加えて、いち早くSNSや動画サイトなどの動向をチャートに盛り込んでいる。街中の体感に近いヒットを可視化している。
 ラジオオンエア回数、CDセールス、ストリーミング回数、ダウンロード、Twitter、動画再生、カラオケの8種類のデータを用いている。

 総合アニメソング・チャートは、Billboard JAPAN Hot 100のなかからテレビアニメ、劇場アニメとのタイアップ曲、アニメ声優による楽曲をピックアップしている。アニメ主題歌に大物アーティストを起用する流れが続いていることもあり、ランキング上位もそうしたアーティストの楽曲が多く並ぶ。
 そうしたなかで9位にランキングした「ADAMAS」のLiSAはアニソンと中心に活躍している。また10位の「僕らの走ってきた道は…」はアニメと連動するアイドルユニットAqoursが劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』の主題歌として歌ったものだ。
 また最新曲が多いヒットチャートのなかで、2年近く前にリリースされた「打上花火」(DAOKO×米津玄師)が3位にランキングされているのが際立つ。こちらは映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌だ。

Billboard JAPAN HOT ANIMATION 2019年上半期チャート
総合アニメソング・チャート

1 Blizzard  三浦大知 
 (『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』)
2 ハルノヒ  あいみょん 
 (『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』)
3 打上花火  DAOKO × 米津玄師
 (『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』)
4 I beg you Aimer(エメ)
 (『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」 II.lost butterfly』)
5 ピースサイン  米津玄師
 (『僕のヒーローアカデミア』)
6 THE GIFT  平井大
 (『ドラえもん のび太の月面探査記』)
7 Touch off  UVERworld
 (『約束のネバーランド』)
8 BLUE SAPPHIRE  HIROOMI TOSAKA
 (『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』)
9 ADAMAS  LiSA
 (『SAO アリシゼーション』) 
10 僕らの走ってきた道は…  Aqours
 (劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』)

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