京都アニメーション大賞が新スタート目指して 1年間休みに

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 アニメ製作会社の京都アニメーションは、小説やシナリオ、マンガのコンテスト「京都アニメーション大賞」の2017年の開催を見送ると発表した。京都アニメーション大賞はこれまで年に1回開催され、本年は第9回の開催が見込まれていた。
 しかし第9回は開催されず、2018年度に「第10回京都アニメーション大賞」をあらためて実施する。京都アニメーションによれば、一年間の見送りは大賞をよりパワーアップするためで、第10回は新しいかたとちとなる。大賞のリニューアルが図られるようだ。

 京都アニメーション大賞は、アニメ会社が自ら主催し、定期的に行うユニークなコンテンストである。『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などヒット作を次々に生み出すスタジオが主催し、受賞作から次々にアニメ化されるなど注目度が高い。受賞作品からは、これまでに『中二病でも恋がしたい!』、『Free!』、『境界の彼方』などがアニメとなった。
 一方で、そのハードルの高さでも有名だ。これまで大賞は、第5回小説部門の暁佳奈の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のみである。逆に該当作品なしはいずれの部門でも多く、第3回、第6回といった受賞作がどの部門からもなかった年もある。
 第8回はこれまで一度も受賞作がなかった漫画部門と、第1回のみ受賞作があったシナリオ部門を廃止、長編小説部門と短編小説部門で実施された。この結果、結城弘の『二十世紀電気目録』が長編小説部門の奨励賞を受賞している。

 第10回の詳細や実施時期については、今後公式サイトにて発表される。新しい京都アニメーション大賞がどのようなかたちになるかは、現時点では分からない。しかし、いくつものアニメ作品の原作が生まれているだけに、今後も京都アニメーションのオリジナルコンテンツの発掘の場として期待されるに違いない。一年後のパワーアップがどのようなかたちになるのか、関心を呼びそうだ。

京都アニメーション大賞 公式サイト
http://www.kyotoanimation.co.jp/kyoani_award/

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