サンリオ、中国市場のマスターライセンス契約更新 17キャラクター5年でMG166億円

ファイナンス決算

 キャラクター大手のサンリオは、中国市場における主要キャラクターに関するKTライセンスとの間でマスターライセンス契約を1月31日に更新した。
 KTライセンスは香港の多国籍企業で流通・小売の大手Fungグループの子会社で、香港のほか上海に拠点を持つ。サンリオよりハローキティやマイメロディといったキャラクターのマスターライセンスを獲得し、2012年より中国本土(香港・マカオを除く)でビジネスを展開してきた。2017年1月で契約満了になったことから、サンリオとKTライセンスは契約更新を行った。

 新しい契約は、期間が2017年2月1日から2012年12月31日までの59ヵ月、対象キャラクターはハローキティ、マイメロディ、シナモロール、クロミ、リトルツインスターズ、ポムポムプリンなど17キャラクターとなる。
 KTライセンスは引き続きこれらのキャラクターの中国における独占的使用権を保有し、キャラクターを使用した商品の中国での製造・販売、さらに他社へのサブライセンスも行う。サンリオはこれらの売上高から一定料率の支払いを受ける。また契約にあたり、ミニマムギャランティー(最低保証金額)として1億220万人民元(約166億円)を得る。年間換算で毎年約33億円とサンリオの利益全体にとっても少なくない金額だ。

 消費やエンタテイメントの高度化が進む中国は、いまや世界で最も重要なキャラクター市場のひとつである。しかし、非中国のエンタテイメント企業にとっては、攻略するのがなかなか難しい市場である。
 サンリオは2011年まで、自社の中国法人を通じて直接キャラクター事業を手がけていた。しかし、2012年にKTライセンスへのマスターライセンスの販売に切り替えた。これによりサンリオ自体の売上高は減少したが、営業コストの大幅削減により営業利益を大きく伸ばした。
 KTライセンスはこれまでの5年間で、ミニマムギャランティーを上回る売上げを達成している。新たな5年契約は、KTライセンスとのこれまでのビジネスがサンリオにとって、納得いくものだったことを示していそうだ。

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