映画製作・配給のギャガが、2024年2月1日付けでアニメ関連事業組織を再編した。新たにアニメ・メディア事業部を設立し、コンテンツ事業部やディストリビューション事業部と並ぶ組織とする。マルチポートフォリオ戦略による多角化を推進するためとしている。
アニメ・メディア事業部には、アニメ事業グループとメディアコンテンツ事業グループのふたつが置かれる。これまでアニメ事業を担当してきたアニメ事業室の機能がアニメ事業グループに、ディストリビューション事業部の新規事業グループの機能がメディアコンテンツ事業グループにそれぞれ移管される。
このほか2月1日付で吸収合併したエスピーエスエスのプロモーションの事業を継承するSPSS カンパニーを社内に新設した。またコンテンツ事業部 国際事業グループに国際事業戦略室を新設した。グローバル戦略の再構築と強化を図るとしており、国際展開はギャガの重要な戦略として位置づけられていることが分かる。
アニメ・メディア事業部長は、代表取締役社長 CEOの依田巽氏が自ら兼任する。依田氏は、コンテンツ事業部長も兼任している。
また執行役員の寺田哲章氏が、アニメ・メディア事業部長代理 兼 アニメ事業グループグループリーダー兼 メディアコンテンツ事業グループグループリーダーに就任。アニメ事業室長でもあった執行役員の井上昭子氏がアニメ・メディア事業部アニメ事業グループグループリーダー代理を兼任する。
ギャガは国内外の配給で実績の高い映画会社だ。2023年11月30日に、エンタテイメント関連の投資会社GENDAグループの傘下に入り注目されている。
また2010年代後半より成長分野であるアニメに積極進出している。直近では『駒田蒸留所へようこそ』、『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』、『ぼくらのよあけ』があり、2024年は2部作の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』に配給を予定している。