「葬送のフリーレン」10月から日本テレビ系新アニメ枠で、初回は金ローで2時間SP

テレビ

 2023年秋から放送開始予定の新作アニメシリーズ『葬送のフリーレン』が、日本テレビでかなり力を入れた放送になることが分かった。日本テレビは本作の初回放送が2023年9月29日(金)21時からの「金曜ロードショー」枠であることを明らかにした。
 「金曜ロードショー」は国内外の話題の映画を放送する枠で、1985年から続く番組だ。スタジオジブリの作品がたびたび放送されるなど、アニメ映画の放送も数多い。これまでにスペシャル番組としてテレビ用の新作長編アニメを放送したことはあったが、テレビアニメシリーズを放送するのは『葬送のフリーレン』が初になる。放送枠の時間から通常の4話分相当の長さになるとみられる。

 第2回目以降の放送については、日本テレビ系の新アニメ枠であることも発表している。新アニメ枠の詳細は後日発表とし、どの時間帯なのかは明らかにしていない。「金曜ロードショー」での放送は『葬送のフリーレン』のプロモーションであると同時に、新アニメ枠のアピールにもつながりそうだ。
 また本作のアニメーション制作は、グループ会社のアニメスタジオのマッドハウスである。日テレホールディングスは「中期経営計画 2022-2024」で、「コンテンツ価値の最大化」を掲げている。施策のひとつが“海外展開を軸としたアニメ事業の強化”だ。その中では編成戦略の拡充、グループ会社のマッドハウスやタツノコプロによるアニメ制作の拡大にも言及している。『葬送のフリーレン』はこれらの方向性に合致し、グループの事業戦略の一端を担っていることがわかる。

 本作の原作は、「週刊少年サンデー」に連載中の人気マンガ。1000以上生きる魔法使いのフリーレンが、魔王を倒した後の世界でどう生きていくかを描く。
 異世界を舞台にした冒険譚は通常であれば深夜帯で放送されることが多いが、今回は週末のゴールデンタイムでのデビューとなる。他局では近年、フジテレビが『鬼滅の刃』のシリーズをゴールデンタイムで放送するなど例もある。アニメの一般層への浸透と共に、今後もこうした取り組みは増えそうだ。

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