2023年4月に公開され世界的なヒットになったCGアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の第2弾が2026年に戻ってくる。本作を共同で制作する任天堂とイルミネーションは、「スーパーマリオ」の新たな映画を日本では2026年4月24日に公開すると発表した。日本以外でも米国などの主要地域は2026年4月3日など同年4月中に一斉公開を予定する。
世界配給はユニバーサルピクチャーズ、日本では東宝東和が担当する。前作は世界興行収入が2000億円以上、国内でも140億円を超えるメガヒットとなった。再び大きな成功を狙うことになる。
映画製作の枠組は、前作から引き継ぐ。ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を開発する任天堂と米国の大手映画会社ユニバーサルピクチャーズが出資する国際共同製作である。
第1作では任天堂代表取締役フェローの宮本茂とイルミネーション創業者で代表のクリス・メレダンドリが共同でプロデューサーを務めたが、第2弾もこの体制を維持する。アーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニックの共同監督、脚本のマシュー・フォーゲルも変わらず。アニメーション制作はユニバーサル傘下のイルミネーションが再び担当することで、第1作の興奮が再現されそうだ。
任天堂は日本の京都に本社を持つ老舗のゲーム会社で、ファミリーコンピュータ、Nintendo Switcなどゲーム専用機で世界市場の大きなシェアを持つ。ゲームソフトでも存在感が大きい。「スーパーマリオ」、「ドンキーコング」、「ゼルダの伝説」、「どうぶつの森」などヒット作も多い。
人気キャラクターの多さなどから長年、アニメ進出の可能性が探られてきた。しかし2018年に世界的なアニメーションスタジオであるイルミネーションの制作で「スーパーマリオ」を映画化すると発表した。イルミネーションは2007年に設立された新進スタジオながら、『怪盗グルー』、『ペット』などのヒット作がある。軽快でコメディタッチの明るい作品を得意とする。そうした作風が「スーパーマリオ」とうまく合い、映画を成功に導いた。