Netflixの全世界ユーザーは7990万人、2018年までに1億人へ IHS Markitが発表

ファイナンス決算

英国の情報分析会社IHS Markitは、世界有数の映像配信プラットフォームサービスであるNetflixの2016年時点でのユーザー数が7990万人であると発表した。Netflixは自社ではユーザー数を明らかにしておらず、これはIHS Markitの独自の調査に基づくものになる。
Netflixのユーザー数は急成長している。IHSによれば2014年から15年の増加率は30%、16年は21%成長を見通す。さらに2018年までにはユーザー数は1億人を超えるとする。Netflixの2015年の売上高は67億7900万ドル(約6800億円)に達したが、今後の事業規模はまだまだ拡大しそうだ。

今後のNetflixのビジネス拡大のポイントとなるのは海外マーケット(米国以外)である。2016年の海外市場の成長率は36%と米国の21%を上回る。海外のユーザーは2018年までに米国のユーザーを上回り、2020年までに7500万人に達すると予測する。今後5年間でNetflixのグローバル化が一気に進む。
2016年の時点で好調な海外主要国は、年末までにユーザー数600万人超が見込まれる英国、ユーザー数540万人超の北欧/オランダである。ただし、ヨーロッパ最大の市場であるドイツでは、Amazon プライム ビデオが手強い競争相手となっており、2020年までの予想を220万人にするなど控えめだ。2016年以降は、ポーランド、トルコと人口の多い新興国がターゲットになる。

Netflixの日本進出は2015年秋、この時期の立ち上げもこうしたグローバルな成長戦略が背景にあったと考えられる。しかし、今回のレポートでは日本を含む、アジア市場については触れていない。
日本でもドイツと同様に、Amazon プライム ビデオが今後手強いライバルになると見られる。また、国内の配信プラットフォームも存在感を発揮しており、厳しい競争を強いられている。
アジアには日本以外に、世界最大市場の中国やインド、インドネシアなど大国も多い。Netflixの今後のアジア戦略も気になるところだ。

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