東映の配給映画の興行収入が、大きな記録を打ち立てた。同社の2022年1月1日から9月30日までの年間興行収入が220億4645万3934円であったと発表された。
この数字は1月から9月までの金額として過去最高であるだけでなく、9月末の時点で年間興収でも過去最高を超えた。これまで過去最高であったのは13年前、2009年の179億8025万4340円だった。2009年には『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』、『劔岳 点の記』、『仮面ライダーディケイド/侍戦隊シンケンジャー』といったヒット作があった。
2022年も全体を牽引するのは、ワンピースの劇場アニメシリーズである。8月6日に全国公開した最新作『ONE PIECE FILM RED』が、スタート以来快進撃を続けている。興行収入は9月30日までに157億円を超えている。これは東映の興行収入全体の約7割になる。
『ONE PIECE FILM RED』は、東映配給の映画として過去最高の興収になる。東映単独配給でこれまで最高だったのは1990年の『天と地と』で、興行収入は92億円と推定されている。42年ぶりの記録更新とこちらも快挙だ。
22年はこの他にアニメ映画では、『ブルーサーマル』、『映画おしりたんてい シリア―ティ』、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』、『君を愛したひとりの僕へ』、『僕が愛したすべての君へ』、『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』が公開されている。なかでも『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は興収25億円と、やはり大きな数字だ。
9月末までで東映配給作品は、共同配給を含めて16本。10月以降は年内に、『THE FIRST SLAM DUNK』や『天間荘の三姉妹』『仮面ライダーギーツ×リバイス WINTER MOVIE 2022』の公開を予定する。
なかでも『THE FIRST SLAM DUNK』は期待の大型劇場アニメで、『ONE PIECE FILM RED』の動員もまだまだ続く。東映は年末までにさらに大きな数字を積み重ねそうだ。