東映動画時代の劇場アニメ17作品 4Kデジタルリマスター化で上映

とーあに!これくしょん

 東映アニメーションは創業初期に制作した劇場中長編アニメのデジタルリマスター化と、作品紹介に力をいれている。取り組みの一環として2020年4月10日から5月7日まで、東京・渋谷TOEIにて特集上映企画「とーあに!これくしょん 東映ヴィンテージアニメ デジタルリマスター/4K修復版」を実施する。
 上映は週替わりで2作品ずつ全8作品が登場する。高畑勲監督の傑作として名高い『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『どうぶつ宝島』から、70年代に子どもたちに人気を博した『サイボーグ009』、『マジンガーZ 対 デビルマン』などラインナップも多彩だ。
 いずれの作品も今回の特集上映のために新たにオリジナルネガから4Kスキャンしたデジタルリマスター版を使用している。制作当時の映像を再現し、セルアニメの質感も存分に発揮する。

 1948年に東映動画として設立された東映アニメーションは、創業当初は劇場向けの中長編映画に力をいれていた。日本初長編カラーアニメ『白蛇伝』などの傑作を生みだしている。
 そうした作品はこれまでも映画祭やミニシアターで上映しきたが、今回はファンの要望をうけての特集上映を企画した。

 特集上映後も、引き続き“東映ヴィンテージ・アニメ”として、過去の劇場アニメの紹介に力を入れる。それに合わせて、関連作品のデジタルリマスター化をさらに進め、全17作品を予定している。
 東映アニメーションでは、4月1日に公式サイト「とーあに! これくしょん」をオープン、今後の情報はサイトにて順次告知する。

「とーあに! これくしょん」
https://www.toei.co.jp/to-ani/

4月10日~16日
『太陽の王子 ホルスの大冒険』 (1968年・82分)
『どうぶつ宝島』 (1971年・78分)
4月17日~23日
『海底3 万マイル』 (1970年・60分)
『西遊記』 (1960年・88分)
4月24日~30日
『サイボーグ009』 (1966年・64分)
『サイボーグ009 怪獣戦争』 (1967年・60分)
5月1日~7日
『マジンガーZ 対 デビルマン』 (1973年・43分)
『マジンガーZ 対 暗黒大将軍』 (1974年・43分)

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