シーグラフアジア、2021年に再び東京へ カンファレンスチェアに塩田周三氏

SIGGRAPH Asia

 コンピュータグラフィックス(CG)の巨大カンフェレンス/展示会であるシーグラフアジア(SIGGRAPH Asia)が2021年に東京で開催されることになった。9月18日に主催者であるACM シーグラフが発表した。東京国際フォーラムを会場に、2021年12月の実施を予定する。
 カンファレンスを統括するチェアは、大手CG会社ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役の塩田周三氏が務める。参加者数約1万人のビッグイベントの成功を目指すことになる。

 シーグラフ(SIGGRAPH)は、CGとインタラクティブ技術の世界最大のイベントと知られている。国際的なコンピュータ科学の学会であるACMが長年主催している。この分野における学問やテクノロジー、クリエイティブ、ビジネス、教育と産官学を横断した情報・知識の交換の場として、世界で最も重要なハブだ。
 もともと北米の都市で開催されてきたが、イベントの世界的なニーズの高まりから2008年からはそのアジア版としてシーグラフアジアが毎年別に実施されるようになった。2008年のシンガポールからスタートし、今年2019年のオーストラリア・ブリスベーンで12回目となる。
 日本では2009年の横浜、2015年の神戸、そして2018年の東京とこれまでに3回開催している。2021年はこれらに続く4回目となる。前回から3年で再び東京となるのは驚きだが、日本のアジアCG分野での貢献が求められており、それに貢献するチャンスとも言える。

 シーグラフアジアでは、CG分野の国内外の研究成果が数多く発表・展示される。そのかたちは論文発表や作品上映・展示、プレゼンテーションなど様々。また分野もアートからアニメーション、ゲーム、インタラクティブコンテンツと幅広い。
 アニメーションや映画、ゲームといったエンタテイメントは、CGのクリイティブと技術を最も活用する場ともいえる。それだけに2021年のシーグラフアジア東京は、見逃せないものとなる。海外に行くことなくグローバルな最新技術の知識・情報に触れられる点でも、貴重な場になるだろう。

ACM SIGGRAPH
https://www.siggraph.org/
https://www.linkedin.com/company/acm-siggraph/

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