「アニメ産業レポート」最新版 英語版サマリーを日本動画協会が公開

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 一般社団法人 日本動画協会は「アニメ産業レポート2018」サマリーの英語版の無料公開を公式サイトにてスタートした。すでに昨年12月に日本語のサマリーを無料公開しており、それに続くものとなる。
 サマリーとはしているが、紙にすれば十数ページ分の冊子程度のボリュームがある。日本アニメの世界市場規模の推計をはじめ、「アニメ産業レポート2018」のために調査集計した主要な数字とグラフが網羅されている。さらに産業動向の解説や海外へのビジネス展開状況も掲載されている。

 「アニメ産業レポート」は国内アニメのビジネス面での情報の充実を目指して、日本動画協会が2009年より実施している調査をまとめたものだ。アニメ産業の概要を知る資料として広く活用されている。
 「アニメ産業レポート2018」は、2018年秋に最新版として刊行された。2017年の数字と2018年までの状況をまとめたもので、特に日本アニメの世界マーケットが2兆円を超えたことや海外市場の急成長が注目を集めた。本レポートは価格10,000円(税抜)とやや値が張るが、広く情報を共有する主旨から主要な統計と要点をまとめたサマリーを毎年無料公開している。

 近年の日本アニメの世界的な広がりもあり、「アニメ産業レポート」は海外からの関心も増している。レポート全体は英語翻訳されていないが、 サマリー版を英訳することでそうしたニーズに応えている。
 英語版の海外からのダウンロードは非常に数が多いという。日本アニメ産業の情報は発信に一役買っている。

「アニメ産業レポート2018 サマリー(英語版)“Anime Industry Report 2018 Summary”」
https://aja.gr.jp/info/1411

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