ドワーフが新作オリジナルアニメ2作品を制作 こま撮りと2Dでビジネス展開目指す

モリモリ島のモーグとペロル

 『どーもくん』や『こまねこ』といったこま撮りアニメーションでお馴染みのドワーフが、オリジナルのショートアニメ2作品を制作した。ドワーフの公式サイトと各作品サイトにて1月より無料で公開している。
 作品は合田経郎が制作したこま撮りアニメーション『モリモリ島のモーグとペロル』と、ドワーフ所属の青松拓馬のギャグマンガを原作とした2Dアニメ『ニクいよっ!カルビくん~煙が目にしみる~』の2作品である。いずれも公開にあわせてそれぞれの作品のビジネスパートナーも募集している。

 ドワーフは2003年に合田経郎が設立したアニメーションスタジオで、現在は映像を中心とした企画・制作のTYOに所属している。ドワーフの組織規模は必ずしも大きくないが、『どーもくん』や『こまねこ』といった世界的なヒット作を創り出してきた。現在は、Netflixオリジナルアニメーションの『リラックマ』もの制作プロデュース中と、その活動は幅広い。
 そうしたなかで自社コンテンツの開発にも積極的だ。今回は方向性が異なる2つの作品を同時に世にだすことで、スタジオの手札の多さをアピールしている。

 『モリモリ島のモーグとペロル』は、合田経郎が得意としてきたのキャラクターの魅力を打ち出したこま撮りアニメーションだ。料理や食材がテーマになっている。「日々めまぐるしく動くこの世の中で、おいしいごはんを料理し一緒に食べる幸せが伝わるお話をこどもたちに届けたい」とのメッセージを持っている。
 『ニクいよっ!カルビくん~煙が目にしみる~』は、ドワーフには珍しい2Dアニメーションとなった。今回公開されたのは約2分のショート作品が5話。擬人化キャラクターになった焼肉たちが様々なドラマを繰り広げる。
 アニメーション制作はサイクロングラフィックス、監督は加藤道哉。原作と監修をドワーフの青松拓馬が担当する新しいかたちが導入されている。

 今後のビジネス展開にも積極的だ。すでにLINEスタンプの発売や出版、キャラクターグッズの発売などを検討している。さらに作品展開のためのタイアップ、コラボレーションをするパートナーを2018年6月30日まで募集している。得意とするキャラクタービジネスで、作品をさらに大きくしていくのが狙いだ。

『モリモリ島のモーグとペロル』 http://www.dw-f.jp/mogupero/
『ニクいよっ!カルビくん~煙が目にしみる~』 http://www.dw-f.jp/karubi/

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