アサツー ゴンゾ問題でいわかぜキャピタルに損害補償請求へ

ファイナンス決算

 アサツー ディ・ケーは、2016年12月に明らかにした連結子会社でアニメ製作事業のゴンゾの不適切な会計処理の調査を引き続き進めている。
 2017年2月21日には、これまでの調査を踏まえ今後の方針や関係者の処分について取締役会で決定。その内容を発表した。

 アサツー ディ・ケーは、今回の調査で発覚したゴンゾの簿外債務や当初の想定を上回る純資産毀損で損害を受けたことになる。これに対して同社は、旧筆頭株主でゴンゾの経営再建にも関わったいわかぜファンドに対して損害補償を請求する方針である。
 損害補償は、公開買付時の応募契約の表明保証違反に基づくものとなる。また、いわかぜファンドがこれに応じない場合は、訴訟も辞さないとしている。補償金額は数十億円規模になる可能性もあるが、金額は現在集計中としている。
 今回の調査では、経営再建のために取締役として人材を送り出していたいわかぜキャピタル側が、こうした不適切な会計処理の存在を知っていたかどうかは明らかにされていない。

 ゴンゾ内部の処理については、一連の不適切な会計処理で中心的な役割を果たした取締役副社長を解任、または辞任とする。同時に代表取締役社長についても、3年間の月額基本報酬の30%を返上させる。
 さらに再発防止策として、アサツー ディ・ケーより常勤取締役を1名、非常勤取締役を2名、非常勤監査役1名をゴンゾに送り込む。資金・財務・経理に関しては、この常勤取締役が、原則管理する。現在の監査役は、3月下旬に開催されるゴンゾの臨時株主総会後、全員退任する。

 またアサツー ディ・ケーは、一連の処理で有利子負債の増加はあるが、ゴンゾの事業計画には影響を与えないとしている。このため2016年7月から8月にかけて実施されたゴンゾに対する公開買付価額は妥当だったとし、問題ないと説明する。
 2016年12月期から新たに連結対象になったゴンゾは、期中2億100万円の営業損失を計上している。

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