ビリビリ製作の人気中国アニメ「天官赐福」、7月よりMX・BS11にて放送開始

中国アニメ「天官赐福」

 中国で人気、米国でも配信されている中国産アニメシリーズ『天官賜福』が、日本でもテレビ放送されることになった。日本版制作を手がけるソニー・ミュージックソリューションズとアニプレックスが明らかにした。
 2021年7月より日本の人気声優を起用した日本版をTOKYO MXとBS11にて放送開始予定で、21年秋からはCS「ホームドラマチャンネル」でも放送する予定だ。放送に向けて吹替版のPVと日本版ティザービジュアルを制作し、それも公開している。日本の視聴者に向けて積極的に売り込む。

 『天官賜福』は、中国の作家・墨香銅臭が2017年から2018年にかけてウェブ連載した小説だ。架空の古代中国を舞台に煌びやか男性キャラクターが活躍するファンタジーで、女性を中心に人気を集めている。
 2010年に配信アニメとして制作され、中国のビリビリ動画で配信したところ再生回数3億回を突破する大ヒットになった。監督は『詩季織々』「上海濃い」や『TO BE HERO』の李豪凌が手がけた。またアニメーション制作は、日本スタイルのアニメを得意とする絵夢動画が担当する。絵夢はティーンやヤングアダルトをターゲットにしたアニメ作品のトップ企業で、近年ビリビリの傘下企業になっている。

 『天官賜福』は中国、アジア各国に加えて、米国ファニメーションとの提携で北米上陸も果たしている。中国アニメの海外進出の切札とも言える存在だ。
 日本進出にあたっても入念な準備をしている。日本語版制作のアニプレックスは『鬼滅の刃』や「FATE」シリーズなどのヒット作で知られるアニプレックスが手がけている。また吹替版には神谷浩史、福山潤、日笠陽子ら人気声優陣が並ぶ。今後も中国発のアニメシリーズが日本進出を目指すケースは増えると見られるから、その試金石になりそうだ。

アニメ「天官賜福」日本版公式サイト
https://tgcf-anime.com

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